はじめに
単刀直入に言うと、嵐の曲って転調する曲多くないか?という体感は本当なのか、そしてどんな転調パターンがあるのかを調べてみたという話です。
まず、調べた条件としては
・Storm Labels(旧J Storm)移籍後の曲 ポニキャ原理主義者はごめんなさい
・ソロ曲・ユニット曲・ラップ曲・周年ソング・インスト曲を除く
・ラップパート・間奏・ラスサビ転調と平行調への転調はカウントしない
というものがあります。
これはのちに所謂「Jスト(J Stormの略)サウンド」の話がしたいというのと、ラスサビでの転調はあまりにもありきたりすぎる数えたらキリがなさすぎるという理由でこの条件に絞り込みました。
また、平行調とは、調号(楽譜の左上についている♯とか♭とか)が全く同じ関係になる調のことです。コードでいうならFとDmみたいな感じですね。転調かと言われると個人的にはう~ん?なので。
そして、上記の条件で転調する曲はなんと97曲ありました。Jスト移籍後の曲が約400曲と考えると、ガバガバ計算だと実に約4分の1はBメロやサビなどで転調しているということになります。
では本題(?)どんな転調のパターンがあるのか見ていきましょう。
詳細に関しては以下のサイトをご参照ください。
①♭+3の転調(短三度上への転調)
私調べではこれが最も多くなんと30曲(Bメロのみ一度転調してサビで元の調に戻る曲は含まない)もありました。上記のサイトによるとサビに入る時の使用頻度が高いそうです。
該当曲:冬のニオイ・身長差のない恋人・Thank you for my days・EYES WITH DELIGHT・RAINBOW・瞳の中のGalaxy・WAVE・Firefly・Life goes on・One Love・How to fly・Beautiful days・僕が僕のすべて・揺らせ、今を・maboroshi・ふたりのカタチ・Your Eyes・Endless Game・もっと、いまより・Bittersweet・キミの夢を見ていた・ユメニカケル・Bolero!・イン・ザ・ルーム・Treasure of life・「未完」・Pray・Doors~勇気の軌跡~・NOW or NEVER・白が舞う
作曲する上でも作りやすく耳馴染みが良いので嵐に限らずよく使われる転調パターンのようです。
ちなみにこの中でEYES WITH DELIGHT・RAINBOW・One Love・ふたりのカタチ・Bittersweetは石塚知生さんが全て編曲しています。(ヅァニオタなら見たことある人もいるかも?)セクゾのCha-Cha-ChaチャンピオンやNYCのよく遊びよく学べなど数々のヅァニイズ楽曲を作ってくださった方ですね。
ほとんどはサビでの転調ですが、瞳の中のGalaxyはサビでもう一段階♭+3の転調、FireflyとHow to flyではラスサビでもう一段階♭+5(カラオケでいうキー+1)の転調、BittersweetではBメロで♭+3の転調してから♯+2の転調、ユメニカケルではBメロのサビに入る手前で一瞬♭+4してから♯+1の転調(全体的には♭+3の転調のように見える)といったトリッキーな転調をする曲もあります。
Bメロでの転調は他のJスト所属アイドルでも見られ、なにわ男子のAlphaという曲ではBメロで♭+3の転調をしてからさらにサビ手前で♭+3の転調をするというよくばりセットになっています。ドパガキミュージックすぎるだろ
②♯+3の転調(短三度下への転調)
これが二番目に多く、26曲(Bメロで一度転調してサビで元の調に戻る曲は含まない)ありました。転調感が強いわりに使い勝手が良いと前述のサイトには記載されていました。
該当曲:君はいないから・IROあせないで・愛してると言えない・I Want Somebody・CARNIVAL NIGHT part2・Step and Go・スマイル・Believe・曇りのち、快晴・Monster・Don't Stop・ever・wanna be…・駆け抜けろ!・Up to you・Magic hour・モノクロ・Zero-G・同じ空の下で・Make a wish・光・Sparkle・君のうた・BRAVE・カイト・Five
下転調と書いてあるように音が下がったという感覚がするため、転調した!という感想になりやすいようです。(詳しくは上記のサイトを参照してください。)
トリッキーな転調の例だと、Don't Stopと駆け抜けろ!はBメロで♯+3の転調をした後♭+5(カラオケでいうキー+1)の転調、Zero-GとSparkleはBメロで♯+3の転調をした後♯・♭+6の転調(これについてはのちほど解説します)、Make a wishはBメロで♯+3の転調をした後サビで♯+2の転調をしているというものがあります。Bメロとサビで両方転調するとより転調した感が出るのかもしれません。
他のJストアイドルだと真っ先に浮かぶ曲はHey! Say! JUMPのウィークエンダーですね。
サビでぐっと転調した感じがするのが本当に気持ち良い。Jストの転調気持ち良すぎだろ!個人的に一番好みな転調パターンです。
これらの中からは除外しましたがBメロで転調した後元の調に戻る曲もあり、例えばseasonとEverythingとWe can make it!ではBメロ(We can make it!はAメロBメロ)で♭+3の転調してからサビでまた元の調に戻ってくる、GUTS! とモノクロはBメロで♯+3の転調をした後サビでまた元の調に戻ってくる(厳密に言うとモノクロはB♭m→C♯に戻っているから平行調転調ではある)といった特徴があります。
特にWe can make it!はCメロで♭+4の転調(のちほど解説します)をした後ラップパートで♯+2の転調、そしてラスサビでさらに♯+2の転調をして元の調に戻ってくるかなり気持ち良すぎだろ!な構造をしています。ラップパートの転調や間奏での転調はJストあるあるなので特にここでは取り上げません。
③♭+5・♯+5の転調
♭+5は単純にサビでキーが半音上がる(+1になる)だけの転調です。分かりやすいね。
該当曲:手つなごぉ・Love so sweet・マスカレード・Japonesque・Green Light・Midsummer Night's Lover・Sky Again
反対に♯+5はサビでキーが半音下がる(-1になる)転調。上記のブログでは使用頻度が低いと言われていますが、嵐の曲に限ってはそんなこともないような気がします。
該当曲:きっと大丈夫・太陽の世界・Lotus・ついておいで・Tears
このうちきっと大丈夫はBメロで一瞬半音上がってからサビで半音下がる、太陽の世界はイントロからAメロで半音下がってからサビで半音上がるといった特徴がありますが、それ以外は単純にサビで半音下がっているだけです。これも人によっては気持ち良すぎだろ!と感じるでしょう。
④♯+2・♭+2の転調
♯+2はサビでキーが全音上がる(+2になる)転調。上記のブログではテクい転調と言われていますが、やはり嵐の曲でも使われています。
該当曲:Dive into the future・YOUR SONG・Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~・Dear Snow・エナジーソング~絶好調超!!!!~・voice・Breathless・青空の下、キミのとなり・Find The Answer
他のJスト曲だと、個人的にはHey! Say! JUMPの明日へのYELLとかが分かりやすいと思います。個人的にはこのパターンも結構Jストサウンドを感じますね。
逆にEverybody前進なんかはイントロ~Aメロで♭+2の転調(-2になる)をした後Bメロの途中からサビでみんな大好き♭+3の転調をしていてかなり気持ち良いです。♭+2の転調曲は嵐以外のJストだとなにわ男子のコイスルヒカリなんかがそうですね。
Jストではありませんが、デビュー曲のA・RA・SHIもBメロで♭+2の転調をしてからサビで♯+2の転調をして元の調で戻っているので嵐の曲ではよく使われるのかもしれません。
⑤♭+4の転調(長三度下への転調)
該当曲:Happiness・Welcome to our party・Round and Round・Sounds of Joy
ここに来て嵐の転調気持ち良すぎだろ!の代表例・Happinessがやってきました。
なぜ気持ち良いかと言うと、例のサイト曰く「転調前のキーのⅣm(サブドミナントマイナー)にあたる和音を共有しています。」だからだそうです。なんやそれ。
サブドミナントマイナーについてはこちらを参照してください。なんか間に挟むと切なさを感じるコードだそうな。
とりあえずHappinessの転調前のキーはFなので、Ⅳm(サブドミナントマイナー)はA♯mになるということなのか~?あ!この音って「走り出せ~♪」の2回目のところの音じゃん!そしてA♯mとC♯は平行調(♯と♭の配置が同じ)なので、そのままスムーズに転調できるというわけなんですね。
音楽理論を勉強していないので細かいところは分かりませんが、とにかくオサレな和音なりコードなりを共有していれば違和感なく転調できるらしいです。それにしても気持ち良すぎだろ!
ちなみに逆に♯+4の転調(長三度上への転調)はHow Can I Love1曲のみでした。他のJスト曲だとなにわ男子のPoppin' Hoppin' Lovin' なんかがあります。
⑥その他の転調
・♯+1の転調(属調への転調):Tokyo Lovers Tune Night・あの日のメリークリスマス・心の空・街角の恋人たち
・♭+1の転調(下属調への転調):迷宮ラブソング・Tell me why・Sakura・I seek・WONDER-LOVE
属調や下属調についての説明は下記のリンクを参考にしてください。これらはとにかく同じ音が多く含まれているから転調しやすいと思っていただければ大丈夫です。嵐だとあまり当てはまる曲が少ないのが意外かも。
・♯♭+6の転調:Cosmos
最も遠く離れたキーに変わるので転調した感がスゴいらしい。
このパターンはJストじゃないけどSixTONESのデビュー曲Imitation Rainが当てはまるそうです。
⑦ありえないくらい転調しまくる曲
ここまで様々な転調パターンを見てきましたが、最後にアルバム「untitled」収録の11分半の超大作・Song for youについて解説します。
この曲はなんと10回も転調しています。いやまあ11分半もある組曲ともいえる曲だからいろんな曲調があるのはそれはそうなんだけど、それにしても集大成すぎるだろ!
ちなみに♯+5→♯+1→♯+5→♭+2→♭+3→♭+3(F♯→Aの一瞬)→♯+1→♯+5→#+2→#+3の順番になっています。(間違えていたらご指摘お願いいたします。)実はこの曲の制作にはあのヅァニオタ界隈では有名なSHIROSEも関わっているので驚きですね。
おわりに
こうやって調べてみるとやはり嵐もベタな使いどころの多い転調をしているんだなぁという感想になりました。これだけラスサビ以外でも転調する曲が多いと嵐担(ないしJストのオタク)は知らず知らずのうちにドパガキミュージックに浸っていたということになりますね。改めて、嵐の転調多すぎだろ&テクニカルで気持ち良すぎだろ!







